今回は自作キーボードを作る上で、必ず行なって欲しい静音化のための方法を3つ紹介します。
こんにちは、こんばんわ。Kazyです。
突然ですが、みなさんに一つ質問です。
「いつもの仕事道具、こだわっていますか?」
この質問に対しての答えは、おそらくあなたは「こだわっていないかな。」だったり、「PCのスペックとかはこだわっているかな」ということだったりすると思います。実際に私もそう思います。
しかし、今回はパソコン作業で一番手が触れる機器、キーボードについてのこだわりについてお話を進めていきます。
自作キーボードの製作については、下のリンクから是非見てみてください。
というわけで、今回は自作キーボードを静音化させて、仕事中にASMRとして楽しめるようにするための方法を紹介しようと思います。
自分でできることがほとんどなので、しっかりと見てみてください。
それでは本記事のコンテンツです。
【タイプライター風キーボード製作:まとめ】の記事を見る
~ 本記事のコンテンツ ~
自作キーボード静音化のメリット
まずお話ししていくのが、自作キーボードの静音化のメリットについて。
実際に自作キーボードを静音化するとどんなメリットがあるのでしょうか。
その答えとなるものが、以下のリストになります。
- キースイッチの音を楽しむことができる
- キーボードのことがもっと好きになる
- キーボードの音に中毒になって仕事をしたくなる
という感じでしょうか。それでは一つ一つ紹介していきます。
スイッチの音を楽しむことができる
キーボードの”スコスコ”っていう音、たまらないですよね
1つめは「スイッチの音を楽しむことができる」というについて。
なぜこれがメリットになるかというと、まずメカニカルスイッチというのが3種類あることを知っておく必要があります。
それらの種類とは、「リニア」「タクタイル」「クリッキー」の3種類です。
- リニアタイプ
- タクタイルタイプ
- クリッキータイプ
リニアタイプ
まず、リニアタイプのスイッチの特徴としては、接点が引っかからずに初めから後まで音が鳴にくいスイッチになります。
「スコっ」という低音よりの気持ちいい音が特徴的です。
代表的な軸色として「赤軸」と言われることが多いです。
基本的にはこのスイッチが一番キーボードらしいキースイッチになります。
タクタイルタイプ
そして、タクタイルスイッチはリニアスイッチの反応点で少し摩擦を感じるようなスイッチになります。
「コリっ」というようなリニアよりも少し中低音域が出やすい音になるのが特徴的です。
代表的な軸色として「茶軸」と言われることが多いです。
私の自作キーボードではこのタクタイルスイッチを使っています。
クリッキータイプ
クリッキータイプのスイッチの特徴としては、タクタイルスイッチのように反応点で明確に摩擦を感じるようなスイッチになります。
「チャキッ」という中高音寄りのスイッチオンになることが特徴的です。
代表的な軸色として「青軸」と言われることが多いです。
クリッキータイプのスイッチが一番音が出やすいというのもあるでしょう。
静音化をすることでスイッチの音を楽しめる
やはりスイッチ本来の気持ち良い音、楽しみたいですよね。
キーボードが安っぽい音を鳴らすのは、それは静音化ができていなくて、ボディの中で音が反射したりしているからなんです。
もし仮にスイッチから出る音以外のものをなくすことができたらどうでしょうか。スイッチの純粋な音だけを楽しむことができます。
要するに静音化をすることができると、「スコッ」「コリッ」「チャキッ」という純粋なスイッチ音を楽しむことができるということです。
このスイッチ音が良ければ、その分キーを叩いた時にASMRとして耳に届き、タイピングを楽しむことができます。
キーボードのことがもっと好きになる
キースイッチの音が好きなれば、キーボードのことがもっと好きになるのは間違いないです。
次に紹介するのが、キーボードのことがもっと好きになるということについて。
物事を始める時に必ず色々下調べをしたりするのですが、この下調べの最中に発見する色々な発見が面白いんです。
例えば、今この記事を見ているあなたも本来は、キーボードを静音化させてASMRのように音が良い状態のキーボードを作りた人だと思います。
そして、その欲しい情報というのはどのようにして静穏化をするのかという方法についてですよね。
実際、この下調べの最中っていろんな知識が蓄えられるというのがあり、本当に楽しくないですか?
「こんな方法があったんだ!」とか「まさかこんな方法があったとはね。。」などなど。
そして、その下調べが終わった後は「すぐにやってみたい」や「必要なものを今購入しよ」とやる気に満ち溢れていますよね。
いかがですか?キーボードのことがもっと好きになってませんか?
自作キーボードの静音化をしたい人が明らかに楽しんでいるっていう証拠ですよね。
静音化に興味を持っていてよかったなって心から思える瞬間が来ると思います。
キーボードの音に中毒になって仕事をしたくなる
やはり仕事道具が良いと、その分頑張りたくなりますよね
さて、最後に紹介するのが「キーボードの音に中毒になって仕事がしたくなる」というメリットです。
今持っている自作キーボード、お手元にあると思います。仕事道具としていつも使っているでしょう。
そして、そのキーボードが良い打鍵音になった時を想像してください。
キーを押すごとに、手元でASMR音源が鳴っているみたいなものです。
スイッチ本来の音をしっかりと出すという自作キーボードの静音化は、毎日の仕事道具であるキーボードのカスタム。
毎日の仕事が楽しくなることは間違い無いでしょう。
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静音化の方法①:スイッチにスプレールブをする
まず、一つめの方法として有名なのが「スイッチのスプレールブ」です。
スイッチのスプレールブというのは、ご存知でしょうか。
具体的にどうするのかというと、スイッチの摩擦部にシリコンスプレーを吹きかけて、摩擦を減らすという方法になります。
本来のスイッチルブは時間と手間がかかる
本来、ルブを塗る作業とういうのは、すごく時間のかかる作業なのです。
この方法は、実はスイッチのルブをすれば解決するのですが、本来のルブの方法が少し手間がかかるというデメリットがあります。
では、本来のスイッチ流部の方法はどうするのかというと、まずスイッチをスイッチオープナーで開けることから始まります。
そしてその次に、筆を用いてルブを丁寧にバネやスライダーなどの摩擦がある場所に塗布します。
最後にスイッチを組み立てて終了です。
いかがでしょうか。
一つのスイッチあたりに慣れてない人がルブを行うと、大体1~2分くらいかかります。
ということは全てのスイッチをルブするのに大体1~2時間くらいかかるわけです。
なので、本当に時間のかかる作業なので、あまりお勧めはできません。
スプレールブのデメリット & メリット
スプレールブのデメリットとメリットを紹介します。
普通のルブ作業は時間と手間がかかることはお変わりいただけたかと思います。
そこで、スイッチのルブをなるべく簡単にしようと試みて、編み出された方法が「スプレールブ」なわけです。
しかし、スプレールブは良いことだけではありません。ところどころ悪い面をあります。
そこで、今からスプレー流部のデメリットとメリットを紹介していきます。
スプレールブのデメリット
- 時々スイッチが壊れることがある
- 家の外でしないと、シリコンスプレーの匂いが籠る
デメリットは、とにかく手軽というのの引き換えに、時々壊れることがある(らしい)というのがあります。
実は、これは海外の方の動画をみて思ったのですが、日本のスプレーの故障についての情報については全く見当たりませんでした。
なので、実質日本のKureのシリコンスプレーを使用してのスプレールブはスイッチが壊れることがないと思います。
つまりは、デメリットは0に近いものとなります。
スプレールブのメリット
- スプレーを噴射するだけなのでとても簡単
- 安上がりにルブができる
- スイッチを開ける必要がない
メリットしては、とにかく手軽に、そして質感がいい感じにルブできるというのが特徴になります。
基本的には、普通のルブする方が質感としてはいいのですが、正直あまり変わりません。
なので、大半の人はスプレールブでいいのではないかと思いました。
スイッチを開けることなく、スプレーを吹き付けるだけなので、本当に簡単だと思います。
具体的な方法
実際にどうやってスプレールブをすればいいのかを紹介します。
では、今からスプレールブの具体的な方法について話していきます。
方法は簡単。まずは、Kureのシリコンルブスプレーを用意しましょう。
そして、スイッチの軸を押したまま、スイッチのケースと軸の間にスプレーを塗布しましょう。
中にシリコンルブスプレーを噴射するイメージです。
静音化の方法②:ボディの隙間にフェルトを挟む
そして、2つめの方法として紹介するのが「隙間にフェルトを挟む」ということです。
この方法は基本的に全員がして欲しい方法になるので、是非試してみてください。
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ボディ内に隙間があると音が響く
不必要な音まで増幅させてしまうので、中が空洞というのはあまり良くはありません
みなさんが使っているキーボード、実は内部の構造としては、空洞になっていることが多いです。
空洞になっていることで、実はいらない音まで増幅させてしまうのですが、それがあまり良くはありません。
それはなぜかというと、空洞になっていたらその分プレートに響き渡った雑音まで大きくしてしまうからなんです。
あなたは水が入っているガラスのコップを叩いたことはあるでしょうか。空洞の時と比べて「カーン」というおとはあまり出ていないとおもいます。
これが原理で、空洞がある場所に、中に詰め物か何かが入っていると、中の反響音が消されるようになり、消音化が図れます。
普通は専用のフォームを購入する
キーボードの中の詰め物として、普通であれば専用のフォームを購入します。
では、実際にその水の入ったグラスの状態を再現するためにはどうすればいいのか。
それは単純で「中に詰め物を挟む」ということをすれば大丈夫です。
よく言われているのが、PCB専用のフォームをわざわざ購入して取り付けるということがあります。
しかしどうでしょうか。お金と手間がかかりますよね。
実際のところ、この専用のフォームを使わずに、もっと手軽に購入できるあるものを使います。
実際100均の安いフェルトで十分
手軽に入手できるものとして、一番は100均のフェルトです
さて、では何を専用のフォームの代わりに使うのかというと、それは「フェルト」です。
しかもダイソーやセリアなどの100均で購入できる安いフェルトで十分です。
そのフェルトを、中のボディの形に沿って切っていきましょう。
そして、ある程度の厚さになるように何枚も重ねていきます。
そうすると、キーボードのPCBとボディの間の隙間がほとんど0になるはずです。
頑張って、フェルトを切って、中に入れていきましょう。
静音化の方法③:マスキングテープを貼る(Tape Mod)
そして、最後に紹介するのが「PCBの背面にマスキングテープを貼る」という方法についてです。
実はこの方法が一番効率的で尚且つ効果が一番出やすい方法になります。
原理はフェルトを詰めるのと一緒
原理はフェルトを詰めるのと全く同じです。
では、なぜこのようなことをすると静穏化が図れるのかというと、それは「中に詰め物をする」という方法を少し変えて、「隙間を狭くする」ことによって静穏化が図れるからなんです。
やはり、基本は必ず中に空洞があると、そこで音が反響してノイズが増強して耳に届くのです。
マスキングテープを貼ることによって、その空間の無駄な隙間というのを狭くすることができます。
原理は全くフェルトを挟んだ時と同じ。反響音がほとんどなくなります。
マスキングテープをただ貼るだけ
それではTape Modの具体的な方法を紹介します。
では、実際にどうやってすればいいのかというと、それは至って単純。
「マスキングテープをPCBの背面に貼るだけ」です。本当に単純かつ簡単な作業になります。
作業時間はかかっても15分とか。ずっと切って貼っていくだけなので、本当に簡単なのです。
また、面白いことに、テープの重ね張りの枚数によって静音度が変わります。
私は、最大限に静穏化をさせたいために、マスキングテープを5枚重ねて貼っていますが、そこまで消音化を望まないのであれば3枚とかでもいいと思います。
みなさん、プレートのノイズは0にしたいと思うので、基本は5枚でいいと思います。
Tape modの注意点3つ
ちゃんと気を付けておくべき事項はありますので、しっかりと理解しておいてください。
ただ、注意点はあります。
それは、ネジ穴とリセットボタン、コネクタ類のところだけは貼らないということです。
ネジ穴を塞いでしまうと、PCBをケースに取り付けることができません。
また、リセットボタンなども何かあった時にすぐにアクセスできるようになっておく必要があるでしょう。
なので、なるべくネジ穴・リセットボタン・コネクタ類の3つの箇所だけはマスキングテープを貼らないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
この3つの方法の他に、もう一個実は消音化の方法があります。
それは、「静音リングをキーキャップに付ける」ということです。
効果としては、キーの底付き音を軽減してくれて、結果的に絶大な消音化を促してくれる方法になります。
ですが、意外にも価格が高いことや(¥500~¥1000)、キーのストローク長が浅くなってしまうため、タイピングの質感自体も変わってしまいます。
それがネックで、デメリットと感じる方が多いのではと思い、今回は紹介を見送っています。
是非興味がある人はこちらのリンクから静音リングを購入して取り付けてみてください。
ぜひ、消音リングを購入した方に、コメントやSNSでDMいただけたらこの記事のレビューとして参考にしたいと思います。
よろしくお願いします。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた次回
クリエイティブな事が好きなITエンジニア。
2020年にトロント🇨🇦に1年間語学留学したのち、日本と海外の情報格差を認知。
50年後に生きる情報を発信しようと決意。
2020年10月にブログ『Kazyの日常。〜Having a Better Life〜』を開設。
2024年現在で4年目のブロガーとなり、通算530,000PVのブログとなりました。
好きなバイク・DIY・カフェ・自己啓発などを主に執筆。
多数のコメントをいただきながら、楽しく毎週執筆をさせていただいております。
皆様のコメントやDM、お待ちしています。
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