
はじめに
メカニカルキーボードの「カチャカチャ音」が気になる方は多いのではないでしょうか。特に自宅や職場で使っていると、周囲の視線が気になったり、自分自身も集中力を削がれてしまうことがあります。静音化を目指すには専用のアクセサリを使う方法もありますが、実は「100円ショップ」で手に入るアイテムだけでも、かなりの静音効果を得ることが可能です。
本記事では、コストを抑えつつ、実際に効果のある100均アイテムを用いたキーボード静音化テクニックを5つ紹介します。最後には、さらに高性能を求めたい方向けに本格的な静音グッズも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
100均アイテムでも静音化は十分可能か?基本と仕組みを解説
キーボードの「音の原因」とは?
キーボードの打鍵音は、主に以下の3つの要素によって構成されています。
- キースイッチの構造音(例:メカニカルスイッチのクリック音)
- キーキャップの底打ち音(キーが底面に当たる衝撃音)
- ケース内での反響音(空洞や素材による反響)
静音化するには、これらの「音の発生源」を一つずつ対策していく必要があります。高価な製品を使わなくても、実は100均で代用できる素材は意外と多く、適切に使用すればかなりの効果が得られます。
100均の利点と限界
100円ショップはコストパフォーマンスに優れる一方で、素材の品質や耐久性に差があるのは事実です。しかし、静音化に関しては「吸音性」や「衝撃吸収性」が重要であり、素材の種類を正しく選べば高価な製品と近い効果を出すことも可能です。まずは手軽に試してみて、効果を体感してから本格的なパーツに移行するというステップを踏むのがおすすめです。
静音リング代用品としての「クッションゴム」や「パッキン」
Oリングとは?役割と効果
Oリング(静音リング)は、キーキャップの軸の下に装着することで、底打ち時の衝撃を緩和し、音を吸収するアイテムです。市販されているキーボード専用のOリングは、硬度や厚みが調整されており、効果は非常に高いですが、価格が500〜1,000円以上することもあります。
これに対して、100均の「クッションゴム」や「蛇口用パッキン」などの小さなゴムパーツが、静音リングの代用として使えるという報告が多くあります。
代用素材の選び方と取り付け方法
セリアやダイソーで販売されている「家具用クッションゴム(透明タイプ)」は、サイズ的にもOリングに近く、キーキャップの内側に装着することが可能です。必要に応じてハサミでカットして厚みを調整すれば、自分好みの打鍵感に調整できます。
取り付けは以下の手順で行います:
- キーキャップを取り外す
- クッションゴムをキーステム下部に貼り付ける
- 再度キーキャップを戻す
効果としては底打ち音が確実に軽減され、打鍵感もソフトになります。
フェルト・吸音シート・EVAフォームによる反響音の抑制
反響音とは?なぜケース内部が重要か
キーボード内部の空洞は、打鍵時の音を増幅させる要因になります。特に安価なケースでは内部が空洞になっており、「パコン」という反響音が耳につきやすくなります。
そのため、空洞部分に吸音性のある素材を貼ることで、音の共鳴を抑えることができます。
100均で使える素材とその効果
以下の素材は、いずれも100均で入手可能です。
- フェルトシート:柔らかく加工しやすい。裏面に両面テープがついているタイプがおすすめ。
- EVAスポンジシート:軽量かつクッション性が高い。厚みの調整も容易。
- 滑り止めシート:本来はキッチン用だが、弾力があり振動を抑える効果がある。
これらをキーボードの底面やPCBとプレートの間に挟むことで、確実に反響音を軽減することができます。素材によっては打鍵感にも変化が出るので、好みに応じて選びましょう。
100均アイテムを活用した静音化の実例紹介
実際に試した100均素材とビフォーアフター
筆者が実際に使用した構成は以下のとおりです。
- フェルトシート(キーボード底面に敷設)
- EVAフォーム(プレートとPCBの間に配置)
- クッションゴム(キーキャップ裏に貼り付け)
結果、底打ち音と反響音の両方が軽減され、録音比較でも明確な違いが確認できました。特に、EVAフォームは音質をまろやかに変化させる効果があり、打鍵感にも心地よさが生まれました。
作業にかかる時間とコスト感
作業はすべて含めて1時間程度で完了し、100均で購入したアイテムの合計金額は約500円でした。専用の静音パーツを使えば数千円はかかることを考えると、非常にコストパフォーマンスが高い手法といえます。
本格静音化を目指すなら検討したいおすすめ製品3選(アフィリエイト)
市販のOリングセット(静音リング)
100均素材でも十分ですが、打鍵の均一性や耐久性を求めるなら市販のOリングを検討する価値があります。例えばCherry MX対応のシリコン製Oリングは、厚みや硬さのバリエーションがあり、音だけでなく打鍵のクッション性も向上させることができます。
おすすめ商品:
→ Cherry MX対応 Oリングセット(Amazon)
吸音フォーム(ケース内設置用)
ケース内部の空洞をしっかり埋めたい場合は、専用のEVAフォームや静音フォームを使用すると効果的です。自作キーボード用のフォームセットは、厚みや形状が調整されており、取り付けも簡単です。
おすすめ商品:
→ EVAフォーム 静音化マット(Amazon)
静音赤軸スイッチセット
さらに静音性を追求するなら、キースイッチ自体を変更するのも選択肢です。静音赤軸は、リニア型で打鍵音が非常に静かで、長時間の作業にも適しています。
おすすめ商品:
→ CHERRY MX2A SILENT RED(Amazon)
おわりに:まずは100均から、そして本格静音化へ
キーボードの静音化は、決して高額なパーツを使わなければできないものではありません。100均の素材を活用することで、手軽に、しかも低コストで効果を得ることが可能です。実際に試してみて、自分の使用環境に合うかどうか確認した上で、本格的な静音アイテムへのステップアップを検討するのが理想的です。
この記事で紹介したおすすめ商品は、Amazonなどの通販サイトで購入可能です。リンク先をチェックして、自分に合った静音化アイテムを探してみてください。

Kazy・かじー
クリエイティブな事が好きなITエンジニア。
2020年にトロント🇨🇦に1年間語学留学したのち、日本と海外の情報格差を認知。
50年後に生きる情報を発信しようと決意。
2020年10月にブログ『Kazyの日常。〜Having a Better Life〜』を開設。
2024年現在で4年目のブロガーとなり、通算530,000PVのブログとなりました。
好きなバイク・DIY・カフェ・自己啓発などを主に執筆。
多数のコメントをいただきながら、楽しく毎週執筆をさせていただいております。
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